小さな家をつくってます。デンザイン設計、KEEL PROJECTです。
小さな家は住みにくい。なんていうイメージが先行しがちですが、本当にそうなのでしょうか?
物が豊かになりすぎた反面、多くを所有するという側面に疲れを感じるのも事実です。
僕たちが考えるのは、あえて物を手放すということです。
手放す勇気さえ持てば、結構やっていける物なんですよね。
大きなリビングに憧れを抱くのもわかります。ですが、小さいからこそ生活に工夫が生まれます。
キッチンには家族が集まり、自然と家族間のコミュニケーションは増幅されます。
快適な小さな家はエネルギー効率がグンと向上します。大きな家とでは雲泥の差が生まれます。
今回は、僕たちKEEL PROJECTがつくるKazumichi houseの小さな家について一緒に考えていきます。
目次
小さな家のメリットデメリット
小さな家にはメリットデメリットそれぞれの側面が顕著に現れます。パッと思い浮かべるだけでもデメリットの波が押し寄せますね。
ですが、小さな家には独特のメリットが存在しています。
小さな家のメリット
小さな家はエネルギー効率が良い
小さい空間は暖房や冷房が効率的で、エネルギーコストの削減につながります。大きな家ではどれだけ計画的な冷暖房計画をしても、ロスは生まれます。
また、冷暖房の初期エネルギーコストは大きいため、考えている以上にエネルギーを消費しています。
パッシブデザインを取り入れたとしても、ロスは拭えません。
しかしです、小さな家はエネルギーのロスが限りなく小さく設計できます。小さいから予想が立てやすいのです。
事実、空間を小さくすればするほど初期エネルギーのロスは当たり前ですが、小さくなりますよね。昨今、災害などがいつ起きても不思議ではない時代において、エネルギーをいかに自立させられるかは大きな意義を持ちます。
僕たちが考えるのは、家に必要なエネルギー(電気)を再生可能エネルギーだけで賄えるようにすることです。こういった考えを持つことで、家づくりに対する考え方は、僕たちにもあなたにも良い影響を与えてくれます。
小さな家は低コスト➕建設と維持で強い
建設費用が少なく、維持費も抑えられるため、経済的にも優れています。
Kazumichi houseは、住宅を規格化させています。規格化することで生産効率は向上し、現場管理、材料コストも下がります。なので全体のコストは下がります。
しかしです。規格化は面白くない家になる。と考えがちですよね。
規格化することで単調な家を想像してはいけません。規格化された高性能な箱に、自由な空間を作るのがKEEL PROJECTが考える規格住宅です。
小さな家でシンプルな生活
空間が限られているため、必要なものだけを持つシンプルなライフスタイルが促されます。シンプルって時に単調と捉えがちですが、それは間違っています。
シンプルなライフスタイルは、消費を抑え、必要最小限のものに価値を見出すことを促します。また、物理的な clutter(ごちゃごちゃした状態)を減らすことで、心理的なストレスも減少します。シンプルな環境は、思考を明確にし、創造性や集中力を高める助けになります。
小さな家はカスタマイズのしやすい
小規模なため、個人のニーズに合わせてカスタマイズしやすいです。色々な工夫次第で空間はより洗練され、より個性的な空間になります。
あんなところに収納が、オーダーキッチンにすごい工夫が。なんてことを考えることが楽しくてしょうがない。そんな家づくりを実現することができるのも特徴の一つです。
小さな家でコミニケーションは増幅
小さな空間では、いやでもコミニケーションが増幅します。喧嘩しても顔を合わせる。家族のコミニケーションが増える。それこそが一番のメリットかもしれませんね。
メリットがあればデメリットもあります。書きたくはありませんが、小さな家のデメリットも知ることで、自分たちらしいライフスタイルを作ることが可能になります。
小さな家のデメリット
小さいが故に収納スペースに限りが・・・
収納スペースが少ないため、物の整理整頓に工夫が必要です。しっかりとした収納計画をしておかないと、小さな家に物が溢れることにつながります。しかしです、どんなに大きな家でも、物が溢れるくらいあると収納は困難になります。計画的な断捨離、収納場所の決まりごとなどを明確にすることが重要です。
小さいが故に拡張性の制限がある
将来的に家族が増えるなどの変化に対応しにくい可能性があります。やはり、小さな家である以上、部屋をいくつも作ることはできません。また、よくある子供部屋は6畳などといった、なぜか決まった畳数が必要だ。という思い込みをなくさない限り、小さな家には住むことはできません。居室は工夫次第では4畳や3畳でも十分に機能します。そういった柔軟な考えを持つことも重要です。
窓の採光や天井の高さを工夫することで、室内の空間を感覚的に広く見せることも可能です。柔軟にいきましょうね。
小さな家でゆとりを持つ
逆説のようの感じる方もおられるかもしれませんね。ですが、小さな家は生活のあらゆる面でゆとりをもたれあせてくれます。
ここでいう「ゆとり」とは、空間のゆとりのことだけを言うのではありまあせん。心理的、精神的な面を含めて小さな家は住む人にゆとりをもたらせてくれます。
経済的な余裕
小さな家は、建設コストや維持費が低く抑えられるため、金銭的な負担が軽減されます。これにより、お金を趣味や旅行、学習など、他の生活の質を高めることに使える余裕が生まれます。これって今の時代にとって最も重要な考え方の一つだです。どんなに豪華な家に住んでいても、生活が圧迫されるのであればそれはベストな選択とは言えないのではないでしょうか。
小さな家は可能性を秘めています。
時間的な余裕
掃除や整理整頓にかかる時間が少なくなるため、その分他の活動に時間を割くことができます。また、シンプルな生活は、日々の決断を迅速にし、ストレスを減らす助けにもなります。
時間的な余裕を持つと言うことは、自分と向き合える時間を保つことができると言うことです。僕たちは常に慌ただしい世の中で生きています。SNS上は24時間フル営業ですよね。そういったことに一旦気になり出すと気持ちも時間も全てが犠牲になっていくように感じます。
小さな家は時間的な余裕をもたらせてくれます。
精神的な余裕
物の少ない環境は心理的なクリアさを促進し、ストレスや不安を減少させることが知られています。また、必要最小限のものに囲まれることで、物質ではなく経験や人間関係に価値を見出すようになることもあります。
物が溢れる今の時代に、あえて物を省く、選別するといった行動は勇気がいります。人は、人と同じ行動をとることで安心感をいだきます。ですが、自分たちが望むライフスタイルは、他の人ではつくり出せません。
小さな家に住むという選択は、勇気と自分たちらしいをつくりだすことにつながります。
環境的な余裕
エネルギー消費が少ないため、環境への負担が小さく、持続可能な生活を送ることができます。これは、地球全体にとってもプラスになる選択です。大袈裟ですが、こういった視点で家づくりや生活スタイルを考えることは重要です。
極端な思考ではなく、自分たちでできる範囲で考えていくこと。これが重要なんですよね。
このように、小さな家は物理的なサイズは小さいものの、生活全体において豊かさを感じさせる多くの利点を提供してくれます。これは「kazemichi house」のようなプロジェクトに取り組む上で、非常に意味のあるアプローチだと言えるでしょう。
2Fリビングは使いづらい?メリットデメリットの記事もこちらからどうぞ
まとめ
小さな家って実は暮らしを楽しむヒントが盛り沢山です。ですが、無理をして小さな家に住む必要はありません。自分たちの考えるライフスタイルに合えば選択すればいいのです。
風道の家はエネルギー自立型の木の省エネ住宅です。
暮らしを楽しむ工夫は、その家に住む家族ごとにたくさんあります。僕たちは風を感じることができ、その家に住む家族がゆとりを持って、自分たちらしいライフスタイルを送れるお手伝いをしているにすぎません。
家づくりは一生のうちで数回も無い大きなイベントです。
風道の家は小さな木のエコハウス。
楽しむ要素は抜群です。