京都のデンザイン設計工務店KEEL PROJECTです。
京都にある木材会社からの依頼で、「木の可能性を広げる」を課題とし、コンセプト設計、デザイン設計を行いました。
今回のコンセプトは「木の可能性を広げる」木材🟰古臭いの意識が、取り扱う業者自身にも蔓延していると、ヒヤリングを通じて感じました。
今回、クライアントとの会議を重ね大切にしたのは「意識」です。
古臭いものを売っているや、格好良い仕事ではない。と言った勝手な固定概念を払拭することが何よりも大切だと考えました。ブランディングまでは必要ないとの依頼でしたが、組織としての考え、ベクトルが同じ方向、同じ強さでお客さまに向くようにすることが大切となります。
自分たちの商品に誇りを持つことが、その商品を手にする人たちへの信頼なのだと私たちは考えるからです。人は、誇りを持った、専門家から物や体験を買いたいと考えます。
KEEL PROJECTが考えていることは、お客さまの想いを、エンドユーザーに的確に届けることです。そのためには、お客さ間のニーズがどこにあるのかの掘り起こしから、デザイン作業を進めます。
今回も、お客さまに木材会社としてどう感じていただきたいのか。この会社に来店された方が、何を想い、どのようなアクションを起こしてほしいのか。
常に最終アクションがどこに向かうべきなのかを意識しながらのデザイン作業を進めていきました。
ショールーム兼事務所という、いわば自分たちの全てをお客さまに見せるという挑戦だったと考えます。
今ある使える材木種を全て使用し、木材の空間を成立させることで、香り、視覚、触覚、など人の持つ五感の一部を刺激できればと考えました。
欅、檜、杉、松。在庫として置いてある材木を使えるだけ使用。
深みのある杉板をメインに置き、アルミ製の照明器具で有機質と無機質の対比をつくる。
家具類は、大工により製作。無骨なイメージだが、今後、椅子作りワークショップを企画しているため、手作り感のある家具でより顧客への訴求効果を高める狙いがあった。
将来的には工務店としても始動していくため、顧客との距離を意識したデザインとした。
端材は薪ストーブで迷わず燃やすことで、環境にも優しいイメージを演出する。また、来店されたお客さまが薪ストーブの優しい暖かさに、長居してしまう。という「おまけ」も演出できた。