窓デザインにこだわりを持ってます。京都のデザイン設計、KEEL PROJECTです。
規格住宅であっても窓の取り方一つで空間にゆとりをつくり出すことができます。
窓の役割は、単に光を取り入れたりや風を室内に取り入れたりだけではありません。
窓には景色を室内に取り込む役割や、日本特有の四季を感じるため、心理的な要因も大きく関わってきます。
今日は、風道の家では、窓のデザインをどのように考えているのか。
その辺りを探っていきます。
窓の役割に、心理的な側面を考慮することは、風道の家のようにコンパクトな家においては重要なポイントなります。
窓は自然光を取り入れることで空間を明るくします。また、室内空間を広く見せる効果もあります。
また、窓からの展望は、住む人の気持ちをリフレッシュさせる効果も期待できます。
窓は人に、考えられないくらい心理的にも身体的にも影響をもたらせます。
簡単にですが、窓がもたらしてくれる影響を考えてみましょう。
目次
窓デザイン1 役割
窓のデザインは開放感の提供
コンパクトな家では、窓を通じて外とのつながりや、景色を室内に取り入れます。こうすることで、こうすることで、空間が拡張されるようないわば、錯覚を起こします。これによってコンパクトな室内空間でも開放感を得られることができるのです。
窓のデザインは自然とのつながり
抜けるような窓は、室内から自然を望むことができます。これにより、四季の変化を感じながら生活することがきるようになります。
また、自然と外を眺める時間が長くなる空間って素敵ですよね。このような自然とのつながりは、住む人の安らぎや、心地よさにダイレクトにつながりをもたらせます。
窓のデザインでプライバシーを保つ
風道の家は2階にリビングを配置しています。これは、家族のプライバシーを守りながら、外の風、景色、空気感を感じられるようにするためです。
また、窓の配置やサイズを工夫することで、外からの視線をコントロールし、プライバシーを保ちながら必要な光を取り入れることができます。プライバシーを守りながら、外とのつながりを意識するためには、しっかりとした窓に対しての認識が必要となります。この辺りは大切な部分ですね。
窓のデザインは室内の雰囲気作り
窓から入る光の量や質は、室内の雰囲気を大きく左右します。柔らかい光が流れることで、居心地の良い空間が作り出されます。
このように、窓は単に実用的な機能だけでなく、住む人の心理にも大きく影響を与えてくれます。
窓デザイン2 抜け感
風道の家で重要なポイントとなる窓ですが、設計の際に大切にしたことがあります。それは「抜け感」です。
窓の設計で「抜け感」を意識することは、空間をより広く感じさせる効果的な手法となります。また、このアプローチは、室内の通風や自然光の流れを最適化し、外の景観とのつながりを強化することが目的です。
窓の位置
窓を対角線上に配置することで、室内を横切る自然光と視線の流れを作り出します。これにより、部屋が実際よりも広く感じられます。
窓のサイズと形
縦長または横長の窓を適切な場所に配置することで、空間の抜け感を強調します。大きな開口部は光を多く取り入れ、部屋全体を明るくします。
連続性のある窓
複数の窓を一列に配置することで、室内外の連続性を生み出し、開放的な雰囲気を創出します。この技法は特に長い壁に有効です。
コーナー窓
風道の家でも採用しているコーナー窓。建物の角に窓を設置することで、部屋の隅々まで光が行き渡り、抜け感が生まれます。また、視界が拡がり、よりダイナミックな外観となります。
これらの設計要素を適切に組み合わせることで、風道の家のようなコンパクトな家でも開放感と明るさを保つことができます。また、居心地の良い住空間を作り出すことが可能になります。
このように、窓の設計はただの機能的な要素にとどまらず、家全体の美学と快適性を大きく左右する重要な要素です。
ただ、窓があると寒い。という風潮がありますよね。
窓が多いと寒い家になりますか?の記事もこちらからご覧ください。
窓のデザイン3 縦長
縦に長い窓を利用することで、効率的に採光を室内に取り入れることができるのは、特に建物の深さがある場合や隣接する建物との距離が近い環境において有効です。縦長の窓は以下のような利点があります
光の拡散効果
縦長の窓は、光を室内のより深部まで届けやすくします。これにより、室内全体が明るくなり、照明に頼る時間を減らすことができます。
視覚的なつながり
縦長の窓は、室内からの視界を垂直方向に拡げ、外の景色をより多く捉えることができます。これは、空間の開放感を強調し、より高い天井と連動して室内の広がりを感じさせる効果があります。
プライバシーの保持
窓の下部を壁で覆い、上部だけを開けることで、外からの直接的な視線を避けつつ自然光を室内に取り入れることができます。これにより、プライバシーを保ちながら採光を確保するバランスが取れます。
エネルギー効率の向上
自然光を最大限に利用することで、照明にかかるエネルギー消費を削減し、エネルギー効率の良い住宅を実現することができます。
これらの理由から、縦長の窓は小さな家において特に有効な設計要素の一つです。光の取り入れ方を工夫することで、室内環境を快適に保つとともに、エネルギーの使用効率を高めることができます。
窓デザイン4 横長
横長の窓は、その特有の形状と配置によって、多くの建築的および美的利点を提供します。以下に横長の窓の主な特徴とその利点を詳しく説明します:
広がりのある視界
横長の窓は、広い視野を提供します。これにより、屋外の風景をより広範囲に楽しむことができ、部屋と自然環境との一体感を高めることができます。
自然光の最大化
横長の窓は部屋の横全体にわたって配置することが多く、それにより一日中自然光を室内に取り込むことができます。窓が東西に面している場合は、朝夕の光を効果的に捉えることが可能です。
プライバシーの保持
床から高い位置に窓を設置することで、自然光は取り入れつつ、直接的な視線を遮ることができます。これは、住宅地や密集地域で特に有効な設計です。
室内空間の視覚的拡張
横長の窓は部屋をより広く感じさせる効果があります。窓のラインが部屋を横に長く見せ、空間を大きく見せる錯覚を与えます。
窓デザインの柔軟性
横長の窓はモダンな住宅設計にしばしば採用され、スタイリッシュで現代的な外観を創出します。窓の形状やサイズを変えることで、建築の外観に大きな影響を与えることができます。
エネルギー効率
適切な位置に設置された横長の窓は、冷暖房の負荷を低減するのに役立ちます。特に、冬は太陽の光を最大限に活用して部屋を暖めることができ、夏は適切な日よけを使用することで過度な暖房を防ぐことができます。
これらの特徴により、横長の窓は多くの住宅や建築物で選ばれる理由があります。機能的かつ美的な価値を兼ね備え、室内の快適性とデザインの両方に貢献する重要な要素です。
まとめ
窓は、風や光を室内に取り込むだけではありません。窓のデザインは身体的な効果だけでなく、心理的にも僕たちに良い影響を与えてくれます。
風道の家は、窓から得られるメリットを向上させることを意識しています。高性能な家では、窓の数を減らすのが主流だ。のようなことも言われていますが、風道の家は積極的にパッシブデザインも意識した家づくりをしています。
窓は、四季をを感じ、心地よい空間をつくるための重要な要素です。
素敵な空間をつくりだすためにも、窓デザインには力を入れてください。
風道の家は規格住宅です。規格住宅は自由度が低いと思われるかもしれません。もしかすると、規格住宅もいいかもしれない。なんて、おもうかもしれません。