タイルの割れや、コーキングの切れは、長期的な損傷を家全体に負わせることになります。浴室リフォームを検討されている方は、簡易チェックリストで、ご自宅の浴室の状態を把握してください。
- タイルの割れ
- 浴室のタイルに割れや欠けが見られますか?
- カビの発生
- 浴室の壁や天井にカビが広がっていますか?
- 水漏れ
- 蛇口や配管からの水漏れがありますか?
- 排水の問題
- 浴槽や洗面台の排水が明らかに悪いですか?
- 滑りやすい床
- 浴室の床が滑りやすく、転倒の危険がありますか?
- 手すりの欠如
- 浴室に手すりがなく、特に高齢者や子供には危険だと思いますか?
- 断熱性の問題
- 浴室が寒く、浴室を利用時に不快感を感じますか?
- 機能的な不具合
- 浴室の設備(浴槽、シャワー、洗面台)に明らかな損傷や機能不全がありますか?
- 浴室の安全性
- 浴室の設計上の問題で、使用中に安全でないと感じることがありますか?
- 浴槽
- 浴槽への出入りが困難と感じることがありますか?
- 健康への影響
- 浴室の現状が健康に悪影響を与えていると感じますか?
はいが3つ以上ある場合は、住宅への長期的な損傷を負わせている可能性があります。お近くのリフォームショップまたは、KEEL工務店のような専門の建築士いる工務店へご相談ください。
目次
浴室リフォームの目的
在来工法のお風呂から、浴室リフォームを検討する際、目的を明確にすることが重要です。例えば、安全性を優先的に考えると、滑りにくい床を選択する、手すりを多めに設置するなどです。
以下は浴室リフォームで検討をする項目となります。
ヒートショックの防止
高齢者、若者にかかわらず、人の体は温度変化に敏感に反応します。このような反応により、急激な温度変化によって血圧が急変し、めまいや失神などを引き起こす恐れがあります
浴室や洗面室の温度を一定に保つことで、ヒートショックを防ぐことにつながります。また、浴室が冷える原因に、壁に断熱材が入っていないことが挙げられます。
リフォームの際には、外気に触れる面の壁には断熱材を施工することが重要です。
安全性の確保
在来工法の浴室は、滑りやすく、転倒事故のリスクが増えます。お風呂のリフォームを通じて、滑りにくい床材への変更、手すりの設置などの導入を考慮します。また、浴室内での転倒を防ぎ、安全に利用できる環境を作ることが重要です。
漏水の防止
在来工法の浴室は、経年劣化によって給排水が見えない箇所で漏れている場合があります。漏水は家の構造部分への長期的な損傷を引き起こします。また、タイルにヒビが入ってる、風呂桶のコーキングが切れている場合は、漏水を疑って専門家に相談しましょう。
水蒸気漏れによる家の損傷の防止
浴室からの蒸気が他の部屋に漏れると、カビの発生や、構造部分への長期的な損傷を引き起こします。損傷を防ぐためにも、適切な換気システムの導入、防湿処理などを検討します。
浴室リフォームの目的を明確にすることは重要です。
闇雲に在来工法からユニットバスへの変更では、リフォームをするメリットが最大化されません。また、目的を明確にすることで、コストを抑え、ニーズにあった最適な浴室へとリフォームすることができます。
京都市の補助金
浴室リフォームを考えた場合、使える補助金は限られています。
京都市では省エネリフォームに対する補助金があります。エコキュートや断熱材の導入など、省エネ効果の高いリフォーム大して補助を提供しています。
京都市では、特に省エネリフォームに関して補助金制度があります。この制度は、エコキュートや断熱材の導入など、省エネ効果の高いリフォームに対して補助を提供しています。具体的には、補助対象となる工事の費用に対して、補助金が交付され、その上限は一定額までとなっています (City of Kyoto)。
また、国の制度としては、介護保険を利用したバリアフリーリフォームや、長期優良住宅化リフォーム推進事業などがあります。これらはそれぞれの条件に応じた補助金が設けられており、例えば長期優良住宅化リフォーム推進事業では、補助金の上限が100万円から200万円までとされています。これにより、耐震や省エネ性能を高めるリフォームが推進されています
これらの補助金を利用する際には、具体的な申請方法や必要書類、申請期間などを確認することが重要です。また、申請に必要な詳細情報や最新の情報は、京都市の公式ウェブサイトや関連の自治体のページで確認できますので、リフォームを検討している場合は参照してください。
付加価値としての洗面室
浴室リフォームを検討する際に、合わせて洗面室のリフォームも検討することは重要です。
洗面室で脱衣し、浴室への動線の中で、北側に設置されがちな洗面室は、冬場は冷えます。また、身体が冷え切った状態で暖かな浴室に入ることは非常に危険です。
浴室のリフォームと合わせて、洗面室の断熱を強化する利点を紹介します。
快適性の向上
北側に設置されやすい洗面室は、早朝や就寝前に使用することが多いです。特に冬場は、外気の低さにより、洗面室は非常に冷えています。対策に断熱材を施すことで、洗面室の内部温度が一定に保たれ、使用時の不快な寒さを軽減させます。
結露防止
断熱化されていない洗面室では、つ冷えた外気と、室内の暖かい空気が接触することで、結露が発生しやすくなります。結露はカビの発生や壁材、構造部の腐食を促進します。断熱と気密を強化することで、計画的な換気を行うことができます。長期的な建物の保護、住まい手の健康の維持を考えると、洗面室の断熱強化は必要なことです。
室内温度の安定化
断熱を強化することで、外気温の変化による室温の変動の振れ幅を小さくすることができます。また、浴室への入浴前後の温度差を減少させ、ヒートショックのリスクを軽減させます。
暖房効果の向上
断熱化により、浴室や洗面室の暖房効果が向上します。冬場において暖かな居住空間を維持することは、安全で快適に暮らすためにも必要なことです。
エネルギー効率の向上
特に生活の上で欠かせない。ことではありませんが、断熱性能が向上することにより、暖房設備のエネルギー効率が向上します。エネルギー消費が減少するので、光熱費の節約にもつながりますね。
浴室や洗面室といった部分的な断熱性能を向上させることの意味合いは大きです。、ヒートショックのリスクの軽減。不快な冷えを減少させ、健康的な暮らしを手に入れることにつながります。
KEEL工務店が考える浴室リフォームは、付随してくる居室の断熱環境を整え、その家に住むかたの安心と健康を維持することです。
補助金を利用して浴室リフォームに合わせて高効率の給湯システムに変更するのもいい考えです。
エネファームのメリット
高効率のエネルギー利用
エネファームは、天然ガスを使って家庭内で電気を生成するシステムです。この過程で発生した熱を給湯や暖房に利用するため、高いエネルギー効率を実現します。
CO2削減
電力を家庭内で生成することで、外部からの電力供給に比べてCO2排出量を大幅に削減できます。これは、環境への影響を減らす上で重要です。
経済的節約
デメリットとして、初期投資は補助金を利用したとしても必要となります。メリットとしてエネルギーの時給時速が可能となります。長期的に見れば電気代やガス代の節約にもつながりますので、検討する価値はあります。
停電時の電力供給
自家発電システムであるため、停電時でも一定の電力供給が可能となります。災害発生時でも一定の生活の質を保つことができます。
エコキュートのメリット
高いエネルギー効率
エコキュートは、外気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプの技術を使用します。電気給湯器に比べて約3倍のエネルギー効率を実現します。
削減される電気代
ヒートポンプ技術は、少ないエネルギーで多くの熱を生成できるため、電気代が削減されます。
エコロジカルな選択
CO2排出量が少ないため、地球温暖化対策に貢献します。また、使用する電力量の削減により、環境に優しい生活が可能です。
夜間の安価な電力を利用
夜間の電気料金の安い時間帯でお湯を沸かすので、経済的です。
浴室リフォームと合わせてこれらのシステムを導入することで、経済的な節約にもつながり、生活の質の向上にも寄与します。
まとめ
在来工法の浴室の場合、タイル壁の割れ、コーキングの切れなどから家の躯体に長期的な損傷を負わせていることがあります。
ただ、浴室リフォームを検討される場合は、なぜリフォームをするのか、どのような効果を期待するのかなど目的を明確にすることが重要です。
浴室と付随する洗面室の断熱強化も忘れてはいけません。
ヒートショックなどは、交通事故の割合よりも多く、件年ではヒートショックの予防をどうのように考えるのかが議論されています。
補助金をうまく利用し、生活の質が向上するようなリフォームを複合的に考えることが重要です。