ソーラー発電にも力を入れています。京都のデンザイン住宅、KEEL PROJECTです。
省エネ住宅を検討する場合、太陽光発電による再生エネルギーは必ずといっていいほど必要となります。
今回は、高性能住宅を作る上で必要となる、太陽光発電について考えていきます。
省エネ住宅を設計・建設する際、太陽光発電システムは、持続可能な住宅の要となります。太陽光発電は再生可能エネルギーを利用して電力を供給し、住宅の環境負荷を大幅に削減します。以下のポイントが、ソーラー発電が省エネ住宅にとってなぜ必要かを説明します。
目次
省エネ住宅にはソーラー発電は必要?
自立したエネルギー源
自家消費を目的とした太陽光発電は、公共の電力網への依存を減らします。また、エネルギー供給の自立を実現することができます。これは、非常に大きな意味を持っています。
また、災害時などの電力供給が不安定な時でも、太陽光パネルは発電を行います。しっかりとした耐震性を備えることが大前提ではありますが、災害時の電力確保にも大きな影響を及ぼします。
環境影響の軽減
ソーラー発電は、再生可能エネルギーです。地球温暖化の抑制に寄与します。僕はエコエコというほど傾倒していませんが、一人ひとりがこういったことに意識を向ける時代なのではないでしょうか。
地球環境にやさしい住宅を作ることが、今の家づくりにおいて大切な要素なのだと考えます。
エネルギーコストの削減
電力料金の増加が見込まれる中、ソーラー発電で、自家消費を目指すことは大切なことです。初期投資にはコストがかかりますが、運用コストはソーラー発電は低いです。
また、長期的に検討すれば、初期投資を賄えるくらい節約効果が期待できます。正直、この先に電力供給がどうなるかは誰にもわかりません。ただ、自分たちの使う電力は自分たちの家で創りだすことの意味は計り知れません。
長期的な不動産価値の向上
環境意識の高まり、耐震性、エネルギー効率などのめんからみても省エネ住宅の需要は増加しています。また、消費者アンケートでも上位を省エネ関係が占めているほどです。また、住宅を今からつくろうと考えている方の間でも、関心が高まっています。
ソーラー発電を積極的に取り入れた、エネルギー効率の高い省エネ住宅は、将来的にも価値が高まることが予想されます。
これらの理由から、エコハウスを考える際には、ソーラー発電の導入は重要な選択肢となります。環境への配慮だけでなく、経済的な利点も多いです。そういった、持続可能な住まい作りの中心的な技術と言えるでしょう。
どうすれば、ソーラー発電の効果を最大化できる?
太陽光発電の効果を最大化するためには、目的をはっきりとさせる他ありません。なぜならです。売電を目的とする場合と、自家消費を目的とするのではパネル容量の選定面で大きく変わるからです。
例えばです、売電が目的ならアフターFIT10(固定価格買取制度)を意識する必要があるからです。10年間で太陽光発電に対しての投資額をペイする必要があります。
アフターFIT以降は売電価格は一気に下がりますので、 売電益を得られるメリットは低くなります。ましてや、自家消費を考えているよりもパネル容量を多く積む傾向が高いため、余剰生産になる傾向が強くなります。
こういったことを踏まえて、10年で投資額をペイするための策を練ることになります。
太陽光発電に関しては、目的がどこにあるかを明確にすることで、考えようによっては、余計な初期投資を防ぐことにもつながります。
どちらにせよ、僕たちが提案するのは自家消費率を高めることです。以下では、ソーラー発電で自家消費を効率よく行うための方法を紹介します。
京都府亀岡市で太陽光発電の効果を最大化する具体的な方法の記事もこちらからどうぞ
角度の調整
京都で太陽光発電の効率を最大限に引き出すための屋根の角度は、地域によって最適化される必要があります。また、一般的には、太陽光パネルは地理的緯度に基づいて設定される、傾斜角が最も効率的に動作すると言われています。
京都の緯度は約35度北ですので、屋根の角度もこの緯度に近い値になります。つまり、約30度から35度の間で設定すると効率は最大化される可能性がたかくなります。
ですが、自家消費を最大限にするために必要なのは、冬場の発電量を確保することです。
夏場は高温になり発電効率は下がります。ですが、日照時間などを考慮したとしても安定した発電量をもたらしてくれます。
また、省エネ住宅はエネルギー効率が高いため、自家消費をしても余剰電力が生まれると予想されます。ただしです、11月以降の冬場に日照時間が短くなると、発電量は一気に下降します。また、冬場といっても電気式床暖房、エアコン、夕方から早期の照明点灯など電気の使用範囲はたかまります。
そのために、冬場の効率を最大化しておかないと、電力供給が足りずに買電することになります。
冬場の発電量を高めるためには、太陽光パネルの角度をより急角度に設定します。これにより日光をより多く受け取ることが可能となるからです。
京都の場合、冬の最適角度は40ー50度と高い角度に設定することが大切になります。
システムのメンテナンスや清掃など
パネル自体の劣化や配線の問題など、システム全体の点検を定期的に行うことで、冬場でも最大限の効率で発電できるようにします。また、パネル面の定期的な清掃なども、発電効率を高めるためには必要となります。
そのため、施工業者との定期メンテナンス契約など結ぶなどの対策をし、システムの安定を確保することも重要なことでしょう。
適切なパネルの選択
コスト対効果 初期投資と運用成績を総合的に考慮する必要があります。
設置場所 屋根の大きさや形状、日照条件により最適なパネルタイプが異なります。
これらの対策を組み合わせることで、冬場でも太陽光発電の発電量を最大限に保つことが可能です。
補助金などの活用
補助金や助成金をうまく利用することは必須となります。こういった補助金は、総予算を設定していますので、無くなり次第終了となります。ただしです、焦って申請をするのではなく、しっかりとしたシミュレーションをし、目的を明確にしてから、検討に入ることが重要です。
アフターFIT以降のことを考えると、太陽光発電はやはり自家消費を一番に考えることが重要です。
売電は春先から晩秋にかけて起きるちょっとしたプレゼントとです。
省エネ住宅で実際どのくらいの電力が年間を通して必要となるのか。このあたりをしっかりとシミュレーションすることが重要です。また、その根拠をもとにどのくらいのパネル量を積むのかを決めていきます。
しっかりとした目的と、明確な指針があることで、太陽光発電の投資効果を最大限に高めることが可能となります。
まとめ
自家消費の最適化
自宅や事業所での電力消費パターンを分析し、発電量が消費量に合致するようにパネルの容量を計画することが重要です。これにより、生成した電力を直接利用し、余剰電力の売電に依存しない運用が可能になります。
エネルギー貯蔵システムの導入
バッテリー貯蔵システムを併用することで、発電した電力を貯蔵し、夜間や天候による発電量の低下時にも自家消費することができます。これにより、エネルギーの自給自足率を高め、電力コストのさらなる削減が期待できます。
継続的なメンテナンス
太陽光システムの定期的なメンテナンスを行うことで、長期間にわたり高い効率を維持することができます。
政策や補助金の活用
政府や地方自治体が提供するエネルギー効率向上や再生可能エネルギー導入のための補助金や助成金を活用することで、初期投資を抑えつつ、システムの導入が容易になります。
KEEL PROJECTでは省エネ住宅でのソーラー発電の電導入を進めています。今の時代、何が起きるのかは誰にも予想できません。できる限り、電力などのエネルギーを自家発電、自家消費で賄えるように考えておくことが重要です。
ソーラー発電についてもっと知りたいなど、お気軽にご相談ください。また、省エネ住宅のご相談も受けておりますので、ぜひ一度遊びに来てください。