sawmill-series/全9回製材所シリーズ

最終回 日本の自然を守るには木をたくさん切らないといけないってホント!?

こんにちは! 新人デザイナーの西尾です!

始まりました! 「製材所突撃シリーズ」第9回!

「日本は木を切らないといけない」という、怒涛の最終回がやってきました!

京都河原町にある事務所からお届けします!

 

「日本は木を切らないといけない」

 

え!? どういうこと!?

そう思われた方もたくさんおられるのではないでしょうか。

かくいう私もその一人でした。

地球温暖化が進んでいるのは木が減っているからじゃないの?

木を守らないといけないんじゃないの?

実は、一概にそうとは言い切れないんです。

どういうことなのか、詳しくお話ししたいと思います。

日本は今、海外製の安い輸入木材が入ってくることによって国産の木材が使われなくなっています。こうなると、日本の木を挽いて使うことは少なくなり、結果、山が荒れているんです。

木は多ければ多いほど、水を蓄えてくれて、土砂崩れを防いでくれるからいいじゃないか、と思われるかも知れません。

しかし、本当は違うんです。

木が多くなると起こるサイクルが下のものになります。

 

木が多くなる。枝葉も多くなって、地面に日光が届かなくなる。

日光が届かなくなると、光合成ができなくなった草達が木の根元に生えなくなる。

草がなくなることで土がむき出し状態になる。

草がないため、雨が降ると雨水を蓄えきれない。

溢れた分が地面の上を流れることになってしまい、土砂が滑り落ちていく。

土砂崩れのリスクが増大!!!

このようにして、土砂災害の増加にも直面しているのが今の状況なんです。

 

木だけを守る、増やす、だけではだめなんです。

都会に住んでいたり、家庭菜園をされる方には厄介な草達もまた重要な役割を担っています。

人が色んな人に支えられて、関わり合って生きているように、自然環境も木や草や動物達と深く関わり合って成り立っています。

必要なのはバランスなんです。

それだけではありません。

 

「木は全てが光合成をしているから、酸素をずっと増やし続けている」

 

これもまた誤解なんです。

 

木は樹齢が高くなればなるほど二酸化炭素の吸収量が減っていきます。

そのうち、光合成で出す酸素量よりも、自ら出す二酸化炭素の量が上回ってしまいます。

 

つまり、

 

「大きな木は二酸化炭素を増やしている状態になる」んです!

 

だからこそ、樹齢が高い木は積極的に伐採する方が地球温暖化防止につながるんです。

FIVE DESIGNSが選んで国産のヒノキを使っているのは、単に木が好き、という気持ちだけではなく、この日本にある自然環境を守るためでもあるんです。

木が好きだからこそ、大好きな自然環境を守りたい!

この気持ちこそが、FIVE DESIGNSの根底にある強い想いなんです!

ここでもう一つ。

 

間伐(かんばつ)という言葉をご存知でしょうか。

 

簡単にいうと、木の量を減らして、木がまばらに植っているようにしてあげることです。

では、間伐をしてどういうことが起こると思いますか?

間伐をすることで起こる影響が下の流れになります。

 

間伐をする

地面に光が入る

光合成ができるようになって草が生える

草を食べる生き物達も集まってくる

小さな生き物達が山や森の土壌を良いものにしてくれる

 

ミミズが土にいるといい土だと聞いたことがあるのではないでしょうか。

小さな生き物達の中にはミミズも入っています。

間伐は、山や森に良い影響を与えて、守ってくれる大切なことなんです。

 

じゃあ、どんどん間伐すればいいじゃん!

なんでしないの?

と思われる方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、間伐はどんどん実施していくべきですが、今間伐が非常に難しい状況になっているんです…。

先程言った、海外の安い輸入木材が入ってくることによって日本の自然環境はこの下にある悪循環に陥っている状態なんです。

 

海外製の「安い」輸入木材が入ってくる

国産の木材と海外製の木材の値段を比べると、値段が高いので売れない

国産の木材の需要が減る

日本の木を挽く量がどんどん少なくなる

間伐の量が少なくなる

山や森が荒れてくる

海外製の「安い」輸入木材が入ってくる(最初に戻る)

 

木を挽くことを職業にしている人達も、いくら間伐をしたくても、売れないし使われないため、したくてもできない…これが今の日本の林業の状況なんです。

こうした状況が背景にあることで、間伐もほとんどされていません…

結果、今、日本は木が多すぎて山や森が非常に荒れた状態となっており、大変な状況に陥っています。

そんな中でも…

「木の香りってやっぱり落ち着くなぁ」

「木ってやっぱり温かみがあってええなぁ」

「木の模様ってやっぱり綺麗やなぁ」

耳を澄ませてみれば、たくさんの人が木を素敵だと言ってくれています。

木を素敵だと思う人も、木が好きだと言ってくれる人もたくさんいます。いるんです!

私達も木が好きです。

木が持つ強さも、温かさも、美しさも好きです。

木にはまだまだ可能性がたくさんあります。

木が持つ特性のそれぞれが木の魅力です。

今は海外の安い輸入木材に負けてしまって日本の木材が売れなくて、間伐もできなくなって、それによって日本の山や森が荒れている状況です。

悪循環に入ってしまって、うまく抜け出せません。

でも、

こんな今だからこそ、

私達は木の魅力をしっかりとお伝えしたいんです。

たくさんの誤解を解いて、きちんとした情報をお届けしたいです。

日本の自然環境を少しでも良くしたいです。

日本の山や森を守りたいです。

日本の木を大切にしたいです。

そして、

木を知れば知るほどこんな気持ちが込み上げてくるんです。

日本の木の「強さ」を知って欲しい。

日本の木の「美しさ」を知って欲しい。

日本の木の「温かさ」を知って欲しい。

日本の木の「可能性」を知って欲しい。

そして何より、日本の木が持つ素晴らしさの全てを、他でもないあなたの目で、耳で、鼻で、手でーー全身で体感して欲しい!

そう思っているからこそ、私達FIVE DESIGNSでは日本の木にこだわって家づくりをしているんです。

国産の木がーーそれも、特にヒノキが私達の強みです。

製材所で丸太を仕入れ、製材して、乾燥させて、出荷している、この全てが国産のヒノキなんです。

質感をあえて残したスツールを作ったり、割れが見えるテーブルを作ったり、木工のワークショップを開催したり、木の家づくりやリノベーションをしたり…。

私達はヒノキの素晴らしさを伝え、たくさんの人に体感して欲しいんです!

そのためには絶対に努力を惜しみません!

木が好きでーー

木のある暮らしを考えていてーー

木の家を建ててみたくてーー

こういった、お客様が思い描く夢の数々を、私達FIVE DESIGNSは一緒に創りあげていく「共創」を理念に、とことん寄り添ってサポートします!

お客様が納得して、素敵な暮らしを送れるように、私達の知識・技術の全てをもって、全力でバックアップします!

大切な夢を叶えるために、

さぁ、丸太を選びにいきましょう!

 

 

製材所シリーズはこちら!

第1回 知っていましたか? 木に油分があるということを… https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1775/

第2回 実はこれ、巨大なヒノキの丸太の皮をむく機械です! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1790/

第3回 巨大な丸太を真っ直ぐに製材する驚きの方法とは! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1810/

第4回 この黒いものの正体、分かる方いますか……? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1822/

第5回 製材所の巨大ノコギリを見たことがありますか!? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1841/

第6回 木を使う上で最も大切な工程はこれ! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1858/

第7回 ヒノキの木材が割れているのに使える驚くべき理由とは…!? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1895/

第8回 そんなこともするの?背挽きを入れた後のもう一つの工程とは! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1902/

第9回 日本の自然を守るには木をたくさん切らないといけないってホント!? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1926/

番外編 二種類の木の違いのわけが、あなたにはわかりますか!?https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1860/ 

AUTHOR

青川 剛氣

株式会社 FIVE DESIGNS 代表取締役

「人はカッコいい人からモノを買う」と持論を展開する青川です。「カッコ良く生きる」を実践するためにや趣味や仕事に忙しい毎日を、あれやこれやと模索しながらすごしてます。

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