sawmill-series/全9回製材所シリーズ

第8回 そんなこともするの?背挽きを入れた後のもう一つの工程とは!

こんにちは! 新人デザイナーの西尾です!

始まりました! 「製材所突撃シリーズ」第8回! 京都河原町にある事務所から奈良県の製材所へ突撃してきました!

ヒノキの丸太入手→木の皮をむく→製材する→乾燥させる→出荷

この工程のうち、今回は「出荷」です!

乾燥したヒノキの木を出荷に向けて調整していきますよ!

え? 挽いたし、乾燥させし、割れ予防したし、すぐに出荷したらいいのでは?

と、思っちゃいますが、実は最後まで気が抜けません!

これが木の難しさであり、面白いところでもあります!

FIVE DESIGNSでは乾燥が進んでくさびが緩くなるとさらに深く入れ込んでいくことを繰り返し、ヒノキの木材にとことんこだわっています。

ですが、

乾燥したヒノキの木材はくさびを入れていても、どんなに気をつけていてもやっぱり変形してしまいます。

綺麗な長方形で出荷したいのに、ちょっと変形してしまっている…

そんな時に行うのが「修正挽き」です。

簡単にいうと、変形して綺麗な四角から出てしまった余分なところを挽いて、綺麗な四角に整えていく、ということです。

こうしてあげることで形が整い、ようやく出荷、ということになります!

私達FIVE DESIGNSで行う流れをまとめると…

 

ヒノキの丸太を購入して入荷する

ヒノキの丸太の皮をむく

ヒノキの丸太を挽いてヒノキの木材にする

ヒノキの木材を天然乾燥させる

ヒノキの木材を出荷前に再度超低温の人工乾燥機で乾燥させる

修正挽きをして整える

出荷

という道のりを経て出荷されるんです!

 

長かった製材の旅がついに完結ーー

ですが、

ここでもう一つ豆知識を!

ヒノキの木材の出荷をするにあたって、基本的な長さは「4メートル」だそうです!

乾燥させた時にボンドやテープを貼ると前回お話ししましたが、断面から生じてしまった割れの部分を挽いて出荷する。この最終形態が4メートル必要なんです。

ヒノキの丸太を4メートルで購入した、となってしまうと、割れたところを挽くと4メートルを下回ってしまうので、基本的には4メートル以上のヒノキの丸太を購入するんですよ!

ヒノキは一本購入しても、端っこを落として、真ん中から四角いヒノキの木材に挽いたあと、さらに割れたところを挽いたり、調整のためにさらに薄く挽いていきます。

もしかしたらお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

待って。ヒノキの丸太一本から取れるヒノキの木材、少なくない…?

そうなんです!

ヒノキの丸太一本から取れる木材って、とっても少ないんです!

そのため、必要な木材の量よりもたくさんの木を必要とします。

つまり、たくさん木を挽く必要があるんです。

 

ここですごく心配になるのが、「そんなに挽いても大丈夫なの…?」という問題です。

 

地球温暖化が進んでいて、テレビでもたくさんの木が日々伐採され、自然が減ってきている様子を目にすることが多いと思います。

気温が上昇し、毎年最高気温を更新しているという報道や、北極の氷の塊が割れて海に沈んでいくシーンを見たことがあるのではないでしょうか。

レジ袋の有料化でマイバッグを持ってゴミの量を減らそう、

電気はこまめに消そう、

などなど、私達の日々の生活にも地球温暖化は切っても切り離せない存在になっているほどに、地球温暖化の問題は深刻です。

今や地球全体の問題で、地球温暖化を止めなければ、とたくさんの人が協力しあっています。

それなのに…

いくら製材所に無駄がないと言っても、木を大量に挽くのはいかがなものか…。

木は好きだけど、木をたくさん挽いてしまうと、地球温暖化をさらに悪化させてしまうんじゃないか…?

入社当時の私は「木は好きだけど、木をたくさん挽くのは環境によくないから良くないことなのでは?」と思っていました。

木が好きであれば、好きだからこそ、自然環境が壊されていくのを見るのはとても辛いものです。

ですが、知っていましたか?

 

実は…

 

「日本は木を切らないといけない」

 

と、いうことを…。

 

 

製材所シリーズはこちら!

第1回 知っていましたか? 木に油分があるということを… https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1775/

第2回 実はこれ、巨大なヒノキの丸太の皮をむく機械です! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1790/

第3回 巨大な丸太を真っ直ぐに製材する驚きの方法とは! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1810/

第4回 この黒いものの正体、分かる方いますか……? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1822/

第5回 製材所の巨大ノコギリを見たことがありますか!? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1841/

第6回 木を使う上で最も大切な工程はこれ! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1858/

第7回 ヒノキの木材が割れているのに使える驚くべき理由とは…!? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1895/

第8回 そんなこともするの?背挽きを入れた後のもう一つの工程とは! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1902/

第9回 日本の自然を守るには木をたくさん切らないといけないってホント!? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1926/

番外編 二種類の木の違いのわけが、あなたにはわかりますか!?https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1860/ 

AUTHOR

青川 剛氣

株式会社 FIVE DESIGNS 代表取締役

「人はカッコいい人からモノを買う」と持論を展開する青川です。「カッコ良く生きる」を実践するためにや趣味や仕事に忙しい毎日を、あれやこれやと模索しながらすごしてます。

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