sawmill-series/全9回製材所シリーズ

第7回 ヒノキの木材が割れているのに使える驚くべき理由とは…!?

こんにちは! 新人デザイナーの西尾です!

始まりました! 「製材所突撃シリーズ」第7回! 京都河原町にある事務所から奈良県の製材所へ突撃してきました!

ヒノキの丸太入手→木の皮をむく→製材する→乾燥させる→出荷

この工程のうち、今回は「乾燥させる」の、その2です!

今回は前回お話しした天然乾燥をさらに掘り下げていきたいと思います!

まずこちらの画像を見てください

真ん中に向かって切り込みが入っているのが見えると思います。

これ、なんのためにやっていると思いますか??

実は、製材所ならではのちゃんとした理由があるんです!

これは「背挽き(せびき)」「背われ」と言います。

天然乾燥させていると、どこに割れがおこるかわかりません。そんな未来の割れを予防すべくなされているのが背挽きなんです!

こんな切れ目だけで未来の割れを予防? そんなのできるわけないじゃん、とお声がかかりそうです(笑)

もちろん100%完璧にできるか、と言われると難しいかも知れません。

でも、かなり割れのリスクを下げることができる画期的な方法なんですよ!

背挽きは、ヒノキの木材にあらかじめ切り込みを入れておきます。

ここに白い木を差し込みます。この木を「くさび」と言います。

真ん中にある切り込みにくさびを限界まで入れ込みます。

乾燥が進むとくさびと木の隙間ができてくるので、切り込み部分を広げていくようにくさびをさらに深く入れ込んでいくんです。緩んできたらさらに深く、緩んできたらさらに深く…緩むたびにくさびをさらに深く入れ込んでいくこの手間こそ、大切なことなんです。

放っておけばあっちこっちに外割れができてしまいますが、くさびを使って切り込みを広げてあげると、乾燥して木の繊維が圧縮されてきても切り込み部分が広がるだけで済みます。

背びきとは、「割れをもって割れを制す」という割れのコントロール方法なんです!

もちろん完璧に割れを防止することは難しいので、木の端にボンドを塗ったり、テープを貼ったりします。

こうしてあげることによって割れが進むのを食い止め、綺麗な割れのないヒノキの木材が出荷できるんです!

ヒノキの素晴らしさを存分に生かしたい。ヒノキの良さをしっかりお伝えしたい。FIVE DESIGNSではお客様と一緒にしっかりとお話をしていくことによって、木の良さを最大まで生かした家づくりに力を入れています。

ちなみに…

皆さん、木の粉を一箇所に集める「集塵機(しゅうじんき)」の話を覚えていますか?

(詳しくは「第5回 製材所の巨大ノコギリを見たことがありますか!?」で詳しくお話ししています! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1841/

大量にある木の粉を集める集塵機は地下にあって、パイプで木のの箱である「挽き粉小屋(ひきこごや)」に集めるんでしたよね?

しかし、背挽きをするときは地下に埋まっている集塵機に届きません。

と、いうのも、背びきする時は木の真横から水平に刃を入れていくからなんです。

その時出てくる木の粉を吸い取るのに必要なのが、画像にある大きな袋なんです!

この木の粉もまた挽き粉小屋の粉と同じように再利用されるんですよ。

ヒノキの丸太が大きいからこそ、何もかもが大きい、これが製材所でした!

じゃあ、背挽き最高じゃん! どんどん背挽きしてこーよ!

と、いいたいところですが、背挽きしたヒノキの木材にも弱点があるんです。

それは、強度が少し下がってしまう、という点です。

もちろんヒノキは丈夫な木ですが、構造的な不安が残るため、FIVE DESIGNSでは背挽きしたヒノキの木材をハリなどの横架材には使っていません。

※横架材とは、簡単にいうと、家を支える骨組みのうち横に架け渡される材料のことです!

(梁、桁、棟木、母屋、胴差などが横架材にあたります)

背びきされたヒノキの木材が使われるのは、「割れが見えて欲しくない」表面的なところになります。

「化粧材」と呼ばれるところです。

たとえば和室の柱ですね。

木は割れてしまうと分かっていても、綺麗な和室に割れの入った柱が見えていると、せっかく素敵な和室なのに…とちょっと思ってしまいますよね。

そんな時に背挽きの良さが生きてきます!

背引きは割れを防止するための割れですから、背挽き部分を部屋の反対側、つまり、見えないところに向けてあげることで、綺麗な木目の柱として部屋に入れてあげられるんです。

背挽きをうまく使うことで、木の木目の美しさが存分に生かされるんですよ。

人に長所や短所があるように、背引きや天然乾燥にも長所や短所があります。

でも、適材適所という言葉もあるように、長所や短所を考えてヒノキの木材の良さをちゃんと発揮できる場所に使ってあげれば、木の良さはたちまち光りだします!

人も木も、丁度いい、長所が生かせる場所が一番いいんですね!

木の長所や短所だけではなく、どこに、どの木を、どのように使うことで、木の魅力を最大まで引き出していけるのか…

私達FIVE DESIGNSでは、とことんこだわっています!

FIVE DESIGNSには、木を愛する木のプロフェッショナルがいるからこそ、プロ目線できっちりとこだわった木の家づくりを京都と滋賀でしています。

家のどこかに木を入れてみたいけれど、どうしていいかわからない…。

木はいいなぁと思うけど、何をどうできるのかわからない…。

うまくイメージが湧かず、気づけばもう早数年が経っている…そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私達は主に木の家づくりを行っています。

が!

実は!

部分的なリフォームなども幅広く行っているんです。

知らない方も多いかもしれませんが、「壁に空いた小さな穴を直したい」から、「家を建てたい」まで、大きい小さい関わらず、お客様の「困った」や、「夢」に寄り添うのが私達FIVE DESIGNSです。

実は、なんとなくこうしてみたいなとは思ってるけど、具体的にまとまってないんだよなぁ…。

大丈夫です!

というのも、私達FIVE DESIGNSでは、お客様とのコミュニケーションを何より大切にしています。

根本的な理念にお客様と一緒に創りあげていく「共創」があります。

お客様の困ったこと・叶えたいことに徹底して寄り添い、一緒に解決・実現していく…

これこそが私達FIVE DESIGNSのモットーです!

「ちょっとだけ話してみたいな…」

お話だけでも大丈夫です!

相談には随時対応しているのでいつでもお電話ください!

「事務所まで行くのはちょっと気が引けるんだけど…」

お電話、メールでも大丈夫です!

なるべくお客様のご負担にならないようにお話をお聞きしますね!

メールの場合はお問い合わせフォームからできるようになっていますので、お気軽にご連絡くださいね。

妥協できない、大切な夢だからこそ、

さぁ、丸太を探しに行きましょう!

 

 

製材所シリーズはこちら!

第1回 知っていましたか? 木に油分があるということを…:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1775/

第2回 実はこれ、巨大なヒノキの丸太の皮をむく機械です!:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1790/

第3回 巨大な丸太を真っ直ぐに製材する驚きの方法とは!:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1810/

第4回 この黒いものの正体、分かる方いますか……?:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1822/

第5回 製材所の巨大ノコギリを見たことがありますか!?:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1841/

第6回 木を使う上で最も大切な工程はこれ!:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1858/

番外編 二種類の木の違いのわけが、あなたにはわかりますか!?https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1860/ 

AUTHOR

青川 剛氣

株式会社 FIVE DESIGNS 代表取締役

「人はカッコいい人からモノを買う」と持論を展開する青川です。「カッコ良く生きる」を実践するためにや趣味や仕事に忙しい毎日を、あれやこれやと模索しながらすごしてます。

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