第3回 巨大な丸太を真っ直ぐに製材する驚きの方法とは!
こんにちは! 新人デザイナーの西尾です!
始まりました! 「製材所突撃シリーズ」第3回! 京都河原町にある事務所から奈良県の製材所へ突撃してきました!
ヒノキの丸太入手→木の皮をむく→製材する→乾燥させる→出荷
この工程のうち、今回は「製材する」です!
ついにやってきました!
ヒノキの丸太が木材になる中で一番想像しやすい段階なのではないでしょうか??
皆さん覚えていらっしゃいますか、第1回…。
製材所では、丸太を「切る」とは言わず、丸太を「挽く(ひく)」と言うんでしたよね!
木を切るときは、木を挽く、ですよね!
いや、私覚えるの苦手なんだよね、という方、心の中で大丈夫です!
一緒に心の中で叫んでみましょう!
いきますよ!
きをひく!
木を挽く!!
木を挽く!!!
木を挽く!!!!!
木を切るのではなくーー木を挽く!!!
ほら、もうバッチリですね!
早速いきますよ!
少し画像が遠くなってしまったのですが、ヒノキの丸太などの木を挽く時に使う機械がこちら!

どこで何をするのか、細かくお話ししていきますね!
ヒノキの丸太を挽く流れはこちら!
ヒノキの丸太を乗せます。
↓
挽くところを確認します。
↓
電動でゆっくり前へ進んでいきます。
↓
挽きます。
これが挽くときのおおよその流れになります。
まずヒノキの丸太を乗せる、です。
さて! 突然ですがここで問題です!
木を挽く時、真っ直ぐに挽くためにすることはなんでしょう。
1、定規で長さを測って印をつける
2、職人の目と感覚で挽く(経験)
3、挽きたいところにレーザーの光を当てている
正解は…
3、挽きたいところにレーザーの光を当てている、です!
実際の画像がこちら!

電動ノコギリの上に設置されている機械からレーザーの光が出ているんです。
木の上にある赤い線がレーザーの線です。
製材する時、真っ直ぐに挽くためのマル秘テクニックが、このレーザーなんです!
と、言うのも、光は真っ直ぐに進む性質があります。
定規で測ったり、印をつけたりしても、自然のものなのでやっぱり少しズレが生じてしまいます。
ですが、光はズレません。
真っ直ぐに伸びていくので、木の上にあるこのレーザーの線は何よりも正確な直線なんですよ。
レーザーの赤い線上にノコギリの刃がくるので、木を直接動かして挽きたいところを調整し、最も無駄が出ないギリギリのところで挽くんです。
木を挽くと、こんな感じになります。

左右がヒノキの丸太の端で、元々木の皮がついていたところです。その内側に白太、さらに内側に赤身が見えます。
ここからまた端っこを挽いて落とすことで、四角いヒノキの木材が出来上がるんです!
ヒノキの木材として建築に使えないくらいの端っこのところはこの後皆さんがよく知っているものに生まれ変わります。
それは、なんと…
割り箸です!
私はずっと割り箸を作るために木を挽いていたと思ってきましたーー
が!
まさか割り箸が、使えない木の端っこをうまく使って作られていたとは!
全自分が震撼しました!
割り箸に使われるのはあくまで捨てられる白太の部分です。
そして、使うには端っこすぎて使えない…捨てられてもおかしくない部分が生まれ変わって私達の手元にやって来たんだと思うと、次に使うのが楽しみになって来ませんか?
この割り箸がもし、木のいいところがたっぷり詰まった赤身の部分だと、捨てる時にもったいないな…と思ってしまいますもんね。
何に木を使うかによって、どこをどう使うのかも変えていく必要があるんです。
私達、FIVE DESIGNSでは、どの木を、どこに、どんな風に生かしていくのか…と、とにかく木にこだわった家づくりを京都と滋賀でしています。
でも、
木の良さにこだわりすぎたら、私達がやりたいことってちゃんと叶えられるのかな…?
そんな心配がもしかしたらあるかもしれません。
けれど、心配なさらないでください。
と、言うのも、私達FIVE DESIGNSの理念は、お客様と一緒に素敵な暮らしを創りあげていく、「共創」です。
お客様がしたいことはなんなのか、憧れはなんなのか、夢はなんなのか…夢を叶えるためにはどうしたらいいのか、お客様が納得できるまでとことんお話していきます。
お客様の夢にしっかりと寄り添いながら、木の魅力を最大まで生かした形で創りあげていくのが、FIVE DESIGNSのこだわりなんです!
心配になっていることを相談するだけでも大丈夫なので、興味がある方は気軽にお電話くださいね!
素敵な夢を叶えるために、
さぁ、丸太を探しにいきましょう!
製材所シリーズはこちら!
第1回 知っていましたか? 木に油分があるということを…:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1775/
第2回 実はこれ、巨大なヒノキの丸太の皮をむく機械です!:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1790/
第3回 巨大な丸太を真っ直ぐに製材する驚きの方法とは!:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1810/
第4回 この黒いものの正体、分かる方いますか……?:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1822/
第5回 製材所の巨大ノコギリを見たことがありますか!?:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1841/
第6回 木を使う上で最も大切な工程はこれ!:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1858/
第7回 ヒノキの木材が割れているのに使える驚くべき理由とは…!? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1895/
第8回 そんなこともするの?背挽きを入れた後のもう一つの工程とは! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1902/
第9回 日本の自然を守るには木をたくさん切らないといけないってホント!? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1926/
番外編 二種類の木の違いのわけが、あなたにはわかりますか!?https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1860/
