第2回 実はこれ、巨大なヒノキの丸太の皮をむく機械です!
こんにちは! 新人デザイナーの西尾です!
始まりました! 「製材所突撃シリーズ」第2回! 京都河原町にある事務所から奈良県の製材所へ突撃してきました!
ヒノキの丸太入手→木の皮をむく→製材する→乾燥させる→出荷
この工程のうち、今回は「木の皮をむく」です!
購入してきたヒノキの丸太はこんな感じです。(この丸太は既に皮がむかれた後のものになります)

ここから次に行うのは、ヒノキの丸太を覆っている木の皮をむくことです。
この時に使う機械がこちら!

これは「バーカー」という名前の機械です。
実際に隣に並んでみましたが、とにかく大きいです!
このようにしてヒノキの丸太を乗せます。
そしてこのデコボコしたところで押さえるようにしながら皮をむいていきます。

下にあるタイヤみたいなものでヒノキの丸太を回し、ボコボコしたところで皮をむいていくんです。
興味津々で見ていたら、実際にバーカーを動かす様子を見せていただけるとのことで、見学させていただきました!
(この丸太達は既に木の皮をむいた後のものです)
400キロほどもあるヒノキの丸太が、機械の上でゴロゴロ回っている様子は本当に迫力があります!

丸太を押さえているように見えているのが、先程のデコボコしたところです。
ここで木の皮をむいているんです。

押してもびくともしないヒノキの丸太が簡単に転がっていくのは圧巻です!
音も大きく、隣で話していても声がかき消されてしまうほどでした!
ちなみに、木の皮をむくのは機械だけではありません。
こちらは「ヘラ」という道具です。
人力でむくこともできます。

FIVE DESIGNSでは、実際に京都河原町にある事務所でこのスツールを使っています。

※スツールというのは、背もたれがない椅子のことを言うんですよ!
このスツールは木の皮をむいた後のヒノキの丸太に金属の足をつけただけのものです。
簡単ですが、木の質感を残したこのスツールはまるでヒノキの丸太そのものに腰掛けているような気さえして、ちょっぴり非日常を感じられます。
綺麗な家具がいいと思われがちですが、質感を残した家具もまた素敵だなと日々思わされます!
このスツールの上で飲むコーヒーは、まるで森の中で切り株に腰掛けて飲むようで、本当に素敵です。
さて、ヒノキの丸太の皮をむくところまで行ったので、次に進みましょうーー
と、言いたいところですがその前に!
皆さん、むいた木の皮ってどうなると思いますか?
むいた木の皮は捨てーー
ません!
捨てずに「再利用される」んです!
まずこちらの機械で運ばれて集められます。
むかれた直後の状態では大きすぎるので、さらに細かくされてから、肥料として使われます。

※写真を撮り忘れてしまったのでイラスト載せておきます
このような機械がベルトコンベアーみたいに木の皮を運んでいくんですね!
この木の皮は捨てられるのではなく、この後集められ、さらに細かくされてから肥料として再利用されます。
製材所に行って思ったのは、とにかく無駄がない、でした。
木の皮一つにしても、捨てるのではなく肥料に再利用されており、捨てるものは本当にありません!(今後の記事でも再利用の話が出てくるので、その時にも詳しくお話ししますね!)
こうやって木の皮はむかれて、皮自体は再利用されていくんです!
捨てるのではなく再利用。木はどんな部位にも長所と短所があります。
FIVE DESIGNSでは、木の魅力や長所短所を理解し、存分に生かしていく家づくりを京都と滋賀で行っています。
同時に、お客様のこれがしてみたい・あれに憧れがあって…そんな夢をお客様と一緒に、二人三脚で、しっかり創りあげていきます。
あまりに小さなことすぎて、電話するなんてちょっと恥ずかしいな…
と思われる方も案外おられるのではないでしょうか。
しかし、ここではっきり言わせてください!
恥ずかしい夢なんてありません!
夢に大きいも小さいも、良いも悪いもありません。
とは言っても電話はちょっと…
そんなときは、FIVE DESIGNSのお問い合わせフォームからメールを送っていただいても大丈夫です。
思い描くばかりだった夢の実現、私達FIVE DESIGNSにお手伝いさせてください。
小さなやってみたいこと、ほんの少しの興味でも、とことんお話伺います。
ご相談だけでももちろん大丈夫なので、気軽にお電話くださいね。
大切な夢を一切妥協しないために、
さぁ、一緒に丸太を探しにいきましょう!
製材所シリーズはこちら!
第1回 知っていましたか? 木に油分があるということを…:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1775/
第2回 実はこれ、巨大なヒノキの丸太の皮をむく機械です!:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1790/
第3回 巨大な丸太を真っ直ぐに製材する驚きの方法とは!:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1810/
第4回 この黒いものの正体、分かる方いますか……?:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1822/
第5回 製材所の巨大ノコギリを見たことがありますか!?:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1841/
第6回 木を使う上で最も大切な工程はこれ!:https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1858/
第7回 ヒノキの木材が割れているのに使える驚くべき理由とは…!? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1895/
第8回 そんなこともするの?背挽きを入れた後のもう一つの工程とは! https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1902/
第9回 日本の自然を守るには木をたくさん切らないといけないってホント!? https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1926/
番外編 二種類の木の違いのわけが、あなたにはわかりますか!?https://www.fivedesigns.co.jp/journal/journal-1860/
